561条 他人の権利の売買における売主の義務

条文

他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む。)を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。

解説

売主の責任についての契約責任説に従って他人物売買の規定を整理したもの
 売買時の売買の目的物の状況としては
 ①目的物が特定され売主が所有
 ②目的物が不特定物だが、対象となる物について売買数量を売主が所有
 ③目的物が不特定物で、対象となる物について売買数量を売主が所有していない
 ④目的物が特定物だが、その物の所有者は売主以外
 ⑤目的物が売買契約当時存在していない
等の様々な状況がある。いずれにしろ、売主は買うなり作るなりして売買目的物を手に入れ買主に所有権を移転する義務を負う。
上記のうち④について規定したのが本条である。法定責任説の立場からすると、特定物と不特定物で売主の責任が異なることから、本条を敢えて規定する意味がある。契約責任説からすると、敢えて本条を規定する必然性はない。改正前との連続性や分かりやすい民法という観点から規定が存続している。

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