551条 贈与者の引渡義務等

条文

贈与者は、贈与の目的である物又は権利を、贈与の目的として特定した時の状態で引き渡し、又は移転することを約したものと推定する。

2 (負担付贈与については、贈与者は、その負担の限度において、売主と同じく担保の責任を負う。)

解説

改正趣旨

贈与契約では、目的物に欠陥(瑕疵)があっても、原則として贈与者に損害賠償義務等はないとする規定である。
改正により瑕疵担保責任は、契約責任ということになり、契約上、どの程度のものを引き渡す必要があるかという契約解釈の問題になる。特定物の引き渡し債務については、483条によりまず契約の解釈、取引上の社会通念により品質を定めることになる。
贈与においては、無償性を考慮し、その契約解釈の推定として、「贈与の目的として特定したときの状態で」つまり特定したときに欠陥があれば欠陥があるままの状態で引き渡せばよいと契約したと推定するということである。
なお、日弁連p412では、種類物(不特定物)贈与については欠陥品の引き渡しでは足りないとする。
旧規定では、「贈与の目的である物又は権利の瑕疵又は不存在について、その責任を負わない。」としていたものを瑕疵担保責任の契約責任説に基づいて規定し直したものと言える。

準用

無利息の消費貸借については590条1項,使用貸借について596条,無利息の消費寄託について666条2項,590条1項で準用されている。

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